2,500年以上前、ソコヌスコ地域のマヤ文化の古代モカヤの祖先が、カカオの栽培を始めた最初の人であり、チョコレートの最初の消費者であったと言われています。
Cacao Real -カカオレアル- ソコヌスコのカカオはモクテズマ皇帝の時代から20世紀初頭まで世界で最も有名な産地の1つでした。
この土地のカカオは最初にアステカの皇帝のために、その後スペインの王族のために提供されたので、カカオレアル=王家のカカオと呼ばれていました。
1950年まで、レアルデルソコヌスコと呼ばれるカカオは、地元の消費を主な目的として栽培されていましたが、ロス州イロニアデルデスティノのロザリオイザパ農業研究センターを通じて、ココア事業に対するメキシコ州の政策としてハイブリッドに置き換えられました。しかし2005年に地元に設立されたチョコレート工場でのフォーラム開催にあたりフランスの専門家を招待したところ、ヴァレンタイン チベレ女史からソコヌスコ地域のカカオが古いヨーロッパの文献に記載されていたものと酷似していることを指摘されました。
「樹木の葉は小さくて狭い、明るい緑のように見える。穂軸は尖っており、いぼ状で、10本の深い溝があります。血のように赤いものもあれば、ピンクと黄色のものもあります。シェルは簡単に壊れます。種子は非常に厚く、断面が丸く、象牙色であり、暗く光沢のある層に包まれ、オリーブのように見えます。」
しかしその頃にはソコヌスコの野生カカオは絶滅の危機に瀕していました。
Centro de Agroecología San Francisco de Asis AC(CASFA)は、2500の世帯の生産者が所属するオーガニック農産品生産者グループです。ソコヌスコの絶滅の危機に瀕している野生のカカオ及びカカオレアル=王室のカカオを生物多様性に配慮したビジネスプランの元、救済再生活動を行っています。
Cooperativa Productores Ecológicos La Aurora-アウロラエコロジー生産者組合はCASFAに所属するトゥサンタン地区の協同組合です。
この生産者組合ではホワイトオークで作られたシリンドロ(樽)にウェットマス状のカカオ豆と果肉を投入し発酵を行っています。
24時間毎に樽を回転させ、攪拌しながら発酵を進めることでカカオの果肉の果汁が漏れることなくカカオ豆に閉じ込められフルーティーかつジューシーな風味を作り上げます。
手間がかかるために他の生産者組合は止めてしまった伝統的手法を今も丁寧に続けて生産しています。
地域 | チアパス州トゥサンタン地区 |
---|---|
品種 | アメロナード、カラバシージョ、ラガルトロホ、ラガルトベルデ |
発酵方法 | シリンダー(樽)法 250-300㎏/バッチ |
発酵日数 | 5日間 |
攪拌 | 24/24/24/24/24(h) |
乾燥方法 | 屋根の下で天日乾燥 |
乾燥日数 | 7日間 |
水分値 | 7.5% |
---|---|
認証 | USDAオーガニック、EUROBIO,フェアトレード認証 |
その他 | 収穫量:年間6MT |
フレーバー | フローラル、ドライフルーツ、ナッツ |
収穫期 | メイン:5-8月 サブ:10-1月 |