日本人がカカオやチョコレートの産地で一番初めに思い出すのはきっとガーナでしょう。ガーナは西アフリカに位置しており、隣国のコートジボワールに次ぐ世界第二位の生産量を誇るカカオの一大産地です。日本のカカオ豆の輸入量の80%以上を占めることから、国内で消費されるチョコレートの多くに使用されています。
そんな私たちにとって身近なガーナ産カカオ豆ですが、農家からの買い付けと国内外への販売権は政府が所有しているため、政府の認証を受けた企業でなければ直接輸入することはできません。弊社、立花商店はガーナ豆の輸入を直接行うことができるライセンスを取得しているため、現地法人と協力して、ガーナの中でも地域を指定した状態でカカオ豆の輸入をすることに成功いたしました。
今回は「Diaso地域」から輸入をしています。
本地域は弊社現地法人とタックを組み、カカオ豆の品質管理に力を入れています。
カカオ豆は各農家で発酵・乾燥され、水分をチェックした後、倉庫に運ばれます。倉庫では10~15人の女性が手作業で過発酵や発酵不足などの不良豆を取り除きます。その後、品質管理スタッフがカットテストを行い、基準をクリアした豆だけが輸出される、といった流れです。
また、多角的な農業の推進にも力を入れており、本地域を拠点とする109の小規模農家で構成される協同組合では非森林化やトレーサビリティを推進し、カカオだけでなくキャベツなどの野菜の生産指導を行うなど、農家とともに多角的な農業に取り組んでいます。
※最近まで弊社ではConventionalと呼ばれる「地域指定のない」ガーナ豆の販売を行っておりました。
そちらにつきましては終売となります。
地域 | Diaso |
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品種 | 10%フォラステロ(アメロナド) ,10%クリアロ 10%トリニタリオ、40%アマゾニア、30%アマゾニア・ハイブリッド |
発酵方法 | ヒープ法 |
発酵日数 | 7日間 |
攪拌 | 3日に1回 |
乾燥方法 | 木製マットの上で天日干し |
乾燥日数 | 7-8日間 |
水分値 | 7%以下 |
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選別 | 10~15人による手作業による選別 |
その他 | 出荷前にのカットテストと各ロットの含水率の測定を実施 |
フレーバー | カカオ感、アーモンド、生クリーム |
国内生産量 | 950,000トン(2016/2017) |
収穫期 | メイン /10月 サブ / 3月 |