フィリピンのカカオ栽培は、スペイン植民地時代からの長い歴史を誇っています。
1700年代にメキシコからガレオン船によってカカオの原種と言われる純粋なクリオロ種がフィリピンに持ち込まれ、植樹されていったと言われています。
国内生産の80%以上がミンダナオ島ダバオで生産をされており、国として現在10万トンの生産量を目標に注力する作物としてカカオを指定しています。
カカオの使用用途は主に国内向けのホットチョコレート用タブレット「タブレア」の原料となっており、多くの国民が朝食やおやつにホットチョコレートを愛飲しています。
フィリピン国内での希少カカオ開発も盛り上がりを見せており、生産者の品質意識が高まっていることから、今後ますますプレミアムカカオ業界で注目の産地になっていくでしょう。
Mars社のカカオセンターマネージャーや政府の農業事業の技術顧問など40年以上カカオに携わってきた専門家「CACAO GURU=カカオの伝道師」Peter.V.Cruz氏(写真左)
その一番弟子であり、2009年にはWCF,USDA,MARSが取り組む小規模農家持続可能性向上プロジェクトにてフィリピンで最も優れた生産者に送られるゴールデンポッド賞を受賞をしたJohnny Silva氏(写真右)
虫害の防止のために一つ一つのポッドにビニール袋をかけるなど細やかな管理を実施。その高い品質は米国の高級カカオ市場にも認められ多くのBTBメーカーにカカオ豆を提供しています。
地域 | ダバオ |
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品種 | トリニタリオ種 |
発酵方法 | ボックス法 |
発酵日数 | 5-6日間 |
攪拌 | 1回 |
乾燥方法 | 天日乾燥 |
乾燥日数 | 好天時6-7日 悪天時10-14日 |
水分値 | 7.5%以下 |
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選別 | 手選別 |
フレーバー | カカオ感、くるみ、ココナッツミルク、軽いフルーツ感、甘めなまろやかな味 |
国内生産量 | 12000MT |
収穫期 | メインクロップ 10-1月 ライトクロップ 4-6月 |