
エルサルバドルは中央アメリカに位置し、国土面積は約21,000平方キロメートルと中米で最も小さな国(日本の四国より少し大きい程度)です。人口は約650万人で、主要産業はコーヒー、サトウキビ、トウモロコシといった農業が中心です。歴史的には古代マヤ文明の領域に含まれており、紀元前からカカオの栽培と利用が行われてきた背景があります。特に「中米のポンペイ」と呼ばれる遺跡「ホヤ・デ・セレン」からは、6世紀ごろにカカオが他の作物とともに利用されていた証拠が見つかっています。
カカオ生産においては、世界のカカオ生産量のわずか0.03%(年間約1,000〜1,500MT)しか生産していない希少な産地です。※生産量はAlianza Cacaoおよび農牧省(MAG)が公表した推計・目標値を参考にしています。火山灰土壌や、海と山に囲まれた多様な気候が、クリオロ種やトリニタリオ種といった高品質なカカオを育んでいます。また、国民性は「中米の日本」と称されるほど勤勉で真面目であり、約束を守る文化や品質への徹底したこだわりが、丁寧な発酵・乾燥作業に反映されています。
ウスルタン県ヒキリスコ市に位置するハシエンダ・サン・ホセ・レアル・デ・ラ・カレラ(Hacienda San José Real de la Carrera)は、100年の歴史を誇るエルサルバドル最大規模の農園です。美しいヒキリスコ湾のそばに広がるこの農園では、豊かなシェードツリーに囲まれたアグロフォレストリーシステムが導入されています。また、農園の周囲には100ヘクタールを超える私有保護区が設けられており、多種多様な動植物の保護保全を行いながら農業を営む持続可能な運営が特徴です。ここでのカカオ収穫量は少なく、世界的にも非常に希少な産地として評価されています。栽培されている品種はトリニタリオ種とクリオロ種で、木製のボックスを用いた5日間の発酵と、10日間にわたる丁寧な天日干しの工程を経て仕上げられます。その風味はフルーティさが非常に強く、柑橘、クランベリー、イチジク、チェリー、トロピカルフルーツに加えヘーゼルナッツ、ローストピーナッツの香ばしさなどといった多様なフレーバーを併せ持っています


| 地域 | エルサルバドル、ウスルタン県ヒキリスコ市 |
|---|---|
| 品種 | トリニタリオ、クリオロ |
| 発酵方法 | ボックス法 |
| 発酵日数 | 5日間 |
| 攪拌 | NA |
| 乾燥方法 | 棚での天日乾燥 |
| 乾燥日数 | 約10日間 |
| 水分値 | NA |
|---|---|
| 選別 | NA |
| 認証 | NA |
| その他 | NA |
| フレーバー | 柑橘、クランベリー、イチジク、チェリー、トロピカルフルーツ、ヘーゼルナッツ、ローストピーナッツ、 |
| 国内生産量 | NA |
| 収穫期 | 9月から12月 |